予選ではドライコンディションの中、ロッシ(ホンダ)がポールポジション、2番手は2ストロークでは唯一のフロント・ローのカピロッシ(ホンダ)。予想以上の4ストローク優勢の幕開けとなった。
決勝当日は前日から降り出した雨がやまず、小雨の中の決戦となった。序盤は梁(スズキ−MOTUL)、伊藤真一(ホンダ)、O.ジャック(ヤマハ)、ロッシがトップ集団を形成。その後方に、チェカ(ヤマハ−MOTUL)、S.ジベルノー(スズキ−MOTUL)が続いて進行。O.ジャックがフライング判定でピットストップとなり後方へ脱落、ビアッジ、ロバーツと次々転倒する中、ジベルノーが果敢な追い上げを見せ3位に浮上。何度かトップと並ぶシーンも見られたが、コーナーでロッシのブレーキングをよけきれず転倒。あと5周を残したところで、ロッシがトップへ浮上。そのまま、ロッシ、梁、チェカ、伊藤真一の順でチェッカーを受けた。梁はワイルドカードで2位と大健闘、表彰台は4ストが独占した。
スズキはジベルノ−も転倒こそ喫したが、新しい4ストマシン、GSV-Rの高い戦闘能力をアピールした。ヤマハの4ストマシン、YZR-M1も初戦で表彰台を獲得、ビアッジと共に今年も健闘を期待できそうである。
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