8月23-24日、鈴鹿サーキットにおいて、Pokka1000kmレースが行われた。
このレースは1966年に始めて開催され、今年で32回目を迎える
、もっとも古く、歴史と伝統を誇るレースである。
さらに、最近では、2000年、2001年、2003年と、3年連続でこのPokka1000kmの優勝者が全日本GT選手権
(JGTC)を制しており、今年もそのジンクスにあやかるべく、各チームがしのぎを削った。
23日の予選で、#18リゲイン童夢NSX(道上龍/セバスチャン・フィリップ)はクリアラップが取れなかったため、auセルモ・スープラ、G’ZOX−NSXに続く、
3番手からのスタートとなった。しかし、レース当日、前半でトップを取った後は、ピット作業中を除き、終始首位を守りきり、トラブルやクラッシュに巻き込まれることもなく、全く危なげ
の無いレースを展開。他のチームがドライバー3人体制の中、NSX勢はGT選手権
のドライバーによる2ドライバーシフトを選択、GTでのチームワークぶりを発揮し、見事優勝!道上龍は1999年以来の2度目の優勝となった。
ハンディとしてウェイトを課せられるGT選手権と違い、ウェイトフリーのPokka1000km。各マシンのパフォーマンスを存分に発揮できるレースでの優勝は評価されるものである。次回GT戦では、前回優勝した為ウェイトを積むことになる童夢NSX。ジンクスまでを見方につけて、今後のJGTC優勝争いにからんで行きたいところである。
#27 S-Eクラスへエントリーしていた、C-WEST Zは、予選クラストップから、リタイヤ。
#22、RSクラスにエントリーしていた、「永井医院YRP幸田サーキットμ」は、最後の1周までは宮城光のドライブでトップを走行していた。しかし、
トラブルでピットイン、その最中にチェッカーとなりピットからのスタートが出来なくなったためにDNF扱いとなってしまった。
暑さ対策?
いつまでも暑くならない今年の夏だったが、
今回の鈴鹿サーキットはPokka1000km史上一番の暑さの中でのスタートとなった。
夏場のレースでは、氷で冷やした水を循環させるクールスーツが必需品だが、
その反面ひとたびトラブルが発生すると、ドライバーは地獄のような暑さを味わう事
になる。今までこのクールスーツのトラブルが勝敗に影響を及ぼしてきた。
そのため今回、リゲイン童夢NSX(MOTUL)では、トラブル・フリーであることを重視し、保冷剤入りベストを
着用する方式を採用した。 素手で触ると指が張り付くくらいに冷やした保冷剤も1時間後には、生ぬるくなってしまう。過酷な真夏の耐久レース。各チーム、暑さ対策に真剣だ。
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