第81回「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」が6月23日から28日まで、アメリカ、コロラド州のコロラドスプリングスにて行われた。
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」とは、アメリカのロッキー山脈を臨むコロラド平原にそびえる孤高の山、パイクスピーク(標高4,300m)で毎年6月に行われるレースである。このイベントには世界中のエンスージアストが集まり、標高2,800mからスタート、ゴール地点は標高4,300m、全長約21km、全156コーナーがあり、転落防止のガードレールがまったくないグラベル(未舗装路)という過酷なコースを駆け上がるのである。
そこで1998年、1999年、2000年とパイクスピークに参戦している、名古屋のコスモスで代表を務める、大橋昌樹選手が、4回目のチャレンジを挑み、念願のクラス優勝を果たし、総合でも6位の大健闘を見せた。
以下、ご本人よりレースレポートを送っていただいたので掲載する。
6月24日:1日目プラクティス
1本目、2本目ともトラブルなく走行するが、3本目の左ヘアピンでオーバースピードによりスピンし、リアから落ち、右リアをクラッシュする。走行後すぐに、ヒルロングミツビシに持ち込み、ボディーショップにて、フレーム修理および板金をする。アライメントを取り、2日目の練習に備える。
6月25日:2日目プラクティス
1本目、ボディーアライメントの点検をしながら走行するが、路面がかなりスリッピーなのでタイヤをソフトからスーパーソフトに変更し、2本目以後走行するがそれでもかなりスリッピーであ
る。しかしボディーアライメントは問題なかった。タイムがあ
がらない。今までのタイムよりも10秒遅い。
6月26日:予選
朝雨が降ったので、かなりの霧が出ている。それでもスタートさせられたが、路面も湿っていてさらにすべる。途中アクセルOFF、ブレーキを併用してのアタック。タイムは5分32秒だった。今までよりも20秒以上遅い。
6月27日:フリー
エンジンがばらついていた。
6月28日:レースデイ
路面がスリッピーなので不安が残るが、コンピューターを雨用セッティングにしてスタートする。エンジンのばらつき
は直っていた。ターマック区間は全開で行く。が、グラベルに入るとやはりすべる。しかしアクセルを緩めるわけにはいかない。途中何度落ちそうになったことか。途中前車をパスする。ハプニングもあ
ったが、無事ゴールできた。タイムは以前とあ
まり変わらないが、優勝することが出来たので非常にうれしい。
オイルはMOTULをずっと使用しているが、エンジンはタレもなく、水温も低めであ
った。
ミッションはシフトの入りも変わらず良く、
LSDの効きも良かった。
参考:
使用オイル:エンジンオイル 300Vコンペティション
ギアオイル類 FF-LSD
コンペティション100%
ブレーキフルード:レーシング・ブレーキ・フルード600
パイクスピーク オフィシャルサイト(英語)
http://www.ppihc.com/
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