5月10日-11日、鈴鹿サーキットにてスーパー耐久シリーズ第2戦「鈴鹿300マイル」が行われた。ドライコンディションで行われた公式予選2回目、#2FUJITSUBO IMPREZA(MOTUL)はタイムアタック1周に全精力を注ぎレーコードタイムでPPを獲得。レギュレーションにより、予選で使用したタイヤを決勝のスタートに使わなければならない為、1周でアタックをやめた事は決勝を優位に迎える事ができるという計算だ。一方、#22AVEX
IMPREZA(MOTUL)は3周のタイムアタックにより予選2位を獲得。
決勝は生憎の雨。雨脚が刻々と変化する状況でチームはタイヤ選択に悩まされる。当然、前日予選で使用したスリックタイヤは使えない。そこでチームのとった作戦は、#2と#22にそれぞれ異なるレインタイヤを履かせる。これにより2台両方のペースが落ちる事を防ぎ、給油のピットインの際にラップタイムの早い方が履いているタイヤに、両方がタイヤの種類を合わせ、交換する作戦に出た。
ローリングスタートによるスタートを切り序盤戦は#22のラップタイムが安定しクラストップを走る。一方、#2はタイヤが路面状況に合わず苦しめられながらも2位をキープする。
スタートから折り返し地点の41周目にまずは#22がピットイン。タイヤ選択に成功したこちらは、ドライバー交代と給油のみでピットアウト。2周遅れでピットインした#2はドライバー交代と給油の後にタイヤを交換。残り半分をレコードタイムを叩き出した吉田選手に託す。
残り周回20週を過ぎたあたりで、#2は#22を捕らえる。吉田選手の猛追に加えて#22はタイヤ無交換の為、あっさりと逆転。3位との差は1周以上あり、そのまま1-2フィニッシュ。
IMPREZAにとって初の1-2フィニッシュと共に、予選も1-2のポールトゥウィン。さらにレーコドタイムのおまけもついて、PROVAとMOTULにとって完璧なレースだった。
クラス1の#109ランドリーOGBアドバンGT3(MOTUL)は惜しくもリタイヤ。
クラス3の#23C−WESTアドバンZ33(MOTUL)はクラス6位。
クラスN+の#17キーパーingsカワサキDL(MOTUL)はクラス6位だった。 |