11月15−16日、2003JGTC第8戦が行われた。この2003JGTCチャンピオンシップ争いは2クラス共に最終戦での決戦となった。GT500クラスは#1エッソウルトラフロースープラと#23ザナヴィニスモGT−R(MOTUL)が6ポイント差で競っており、GT300クラスは#26PLUSeタイサンアドバンGT3Rを筆頭に10ポイント差の#3ハセミスポーツ・エンドレス・Z(MOTUL)を含め4台で競うこととなる。
11月15日(土)予選GT500クラスは、#23が3位を獲得し、まずは予選ポイントの1ポイントを獲得、#1に対しわずかに差をつめる。つづく4番手に#18TAKATA童夢NSX(MOTUL)、#22モチュールピットワークGT−Rは#1の前、5番手からのスタートとなる。
GT300クラスは、60kgのウェイトハンディを積みながらも#3はコースレコードで、ポールポジションを獲得し#26に対して1ポイント差をつめる結果となった。
11月16日(日)前日夜から降り続いていた雨もやみ、14:00スタートの決勝は、完全なるドライコンディションでスタートが切られた。
スタート直後の混乱も無く順当にレースは進んだが、その中で#23はチャンピオン獲得に向けてアグレッシブルに攻める。#23は3周目のシケインでauセルモをパス、2番手に浮上し、トップの#25を追いかける。そして9週目、#25は周回遅れのマシンのスピンにまきこまれコースアウト。直後を走っていた#23はこれを交わしトップに浮上する。#18は2番手、#22は4番手とそれぞれ順位を上げて、ピットインのタイミングを伺う。
一方GT300クラスは、ポールポジションからスタートした#3が、後続を徐々に引き離す。しかし、レース中盤に差し掛かるとタイヤがつらくなり、2番手への差がなくなる。
GT500クラスのトップグループで最初に動いたのは#23。続いて#22、#18の順でピットイン。各車ドライバーチェンジを完了し、順位は、3番手を走行していた#12がトップ。続いて#18、#23、#22と順位が入れ替わる。
GT300クラス#3は、ドライバーチェンジのタイミングで2位にポジションダウン。しかし、GT300クラスポイントランキングトップの#26は他車と接触しタイヤがバーストしたため、ポジションを大きく落としていた。
レースも終盤にさしかかると、ペースの上がらないGT500クラスポイントランキングトップの#1は、6位で走行していたが、シケインでオーバラン。8位にポジションを落とし、チャンピオン争いから脱落。これで#23は、#12と#18の激しいトップ争いを無理に追わず、ポジションをキープする。
GT300クラスの#3もチャンピオン獲得を優先し、無理に追い上げずに2位キープの作戦に出る。
日産応援団とピットクルーの待ち受けるゴールラインをGT500クラス3位で走り抜けた#23とGT300クラス2位で走り抜けた#3は、見事シリーズチャンピオンの栄冠を手に入れた。
シリーズ開幕前より期待のかかっていた’03GT−RとNEW Zの日産車が見事期待にこたえ、MOTULにとっても両クラス完全制覇という偉業をなしとげた。
尚、トップ争いを繰り広げていた、#12と#18の接触により決勝レース正式結果は、後日、JAFの裁定後に発表される。
決勝レース暫定結果
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暫定ポイントランキング:
GT500
1位 #23ザナヴィニスモGT−R(MOTUL)
3 位 #22モチュールピットワークGT−R
7 位 #18TAKATA童夢NSX(MOTUL)
GT300
1位 #3ハセミスポーツ・エンドレス・Z(MOTUL)
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