10月17日-19日、フランスのコルシカ島でFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦が行われ、555スバル・ワールドラリーチームのペター・ソルベルグが、2位と36.6秒の大差をつけ見事優勝。ランキングではトップと3ポイント差の2位につけ、残り2戦でシリーズチャンピオンを狙う。 このコルシカは、コースが山中で狭く曲がりくねっており、そのカーブの多さに「1万のカーブがあ るラリー」という異名があるほど。高いグリップレベルと高速コーナーの限界ぎりぎりのブレーキングによりドライバーに掛かるGはWRC随一。 そこで行われた今回のラリーだが、木曜日のシェイクダウンでスバルのP.ソルベルグがクラッシュ、マシンが大破してしまう。クルーにより翌朝6時までかかって必死の修復が行われ翌日のスタートにはなんとか間に合う。その後レグ1では8位となっていたが、レグ2では3連続トップタイムをたたき出すなど驚異的追い上げを見せ、一気にトップに躍り出る。最終日のレグ3も慎重にトップをキープ。見事WRCでの4勝目を挙げた。 また、プロダクションカー世界ラリー選手権 (PCWRC)も同じく最終戦が行われ、SUBARUのマーチン・ロウが3位入賞でシリーズチャンピオンを獲得。逆転優勝を狙った、日本の新井敏弘選手はこの日2位に入賞したが、惜しくも5ポイント差で年間チャンピオンを逃し、2位を獲得した。
F.デュバル
G.パニッツィ
58
129