MOTULはフラッグシップモデルである300Vシリーズに、4月から4輪専用ラインナップを導入、新発売いたします。
新300Vシリーズは、新開発の “ダブルエステル・テクノロジー” を採用し、またせん断による粘度低下ゼロ、”シェアロス・ゼロ”を達成した、新世代のオイルです。
“ダブルエステル・テクノロジー“とは?
油膜の厚みを薄くするほどエンジン内部の抵抗は減少し、出力は向上します。しかし一方、しゅう動部の直接接触が増えることで損傷確率が上がりさらに機械的せん断による粘度低下という問題も発生します。この矛盾を解決したのが、この”ダブルエステル・テクノロジー”です。「コンプレックス・エステル」と「新開発高分子エステル」との配合比率をバランスさせることで、ベースオイルそのものをワイドレンジ化し、「温度による粘度変化」の最小限化と常時「高温下での油膜維持能力」の維持を実現した全く新しい潤滑油の技術です。
これにより新しい300Vシリーズは高いレベルで「出力向上」と「信頼性確保」を実現しています。
“シェアロス・ゼロ“(*)
とは?
エンジンにとってオイルは血液と同じなので、出来る限り初期性能を維持することが求められます。とりわけ粘度の安定性は重要な要素で、油膜の厚さ・油圧の低下に直結し、時としては致命的なトラブルを引き起こすことがあ
ります。粘度低下の一因はオイルに添加剤として加えられるポリマーがせん断を受けることにあ
ります。長い分子構造を持つポリマーは高温・高負荷時に分子の鎖を断ち切られることでオイルの粘性を維持できず油圧の低下を招いてしまう。MOTULは従来ワイドレンジでは克服できなかったこの難問を解決。厳選したポリマーを採用することによりワイドレンジであ
りながらせん断による粘度低下(シェア・ロス)0%を達成しています。
*潤滑油せん断安定性試験ーディーゼルインジェクター法(CEC
L-14-A-93)による。
出力比較データ |
摩擦量測定データ |
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試験法:CEC
L-38-A-94(TU3M)
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規格値 |
4輪用
新300V
15W50 |
平均カム
摩擦量 |
10μm
以下 |
1.9μm |
最大カム
摩擦量 |
15μm
以下 |
2.5μm |
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新300Vは明確な目的と設計コンセプトに基づいて開発されており、市販エンジンでも主力向上を達成しています。(2リッター4気筒エンジンを用いた当社実車テストによる。) |
MOTULはモータースポーツでの実績とともに規格試験でも高い信頼性を確保。油膜が切れやすい動弁慶でも摩擦量を最小限に抑えている。 |
性能比較グラフ(当社比) |
せん断安定性試験 |
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*MOTUL4輪用新300Vと他社品との同粘度グレードでの比較データ |
また、このたび0W20というきわめて低粘度の製品もラインナップに加え、5種類となった300Vシリーズは、それぞれを混ぜ合わせることも可能なため、最もそのエンジンに合った粘度設定が可能となっています。(詳しくはMOTUL取扱い販売店へお問い合わせください。)
MOTULが最先端のオイルテクノロジーを集結し、完成させた新しいオイル、新300Vの誕生です。
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