6月4-6日、ギリシャのラミアを中心に行われたアクロポリスラリーはWRC全16戦中最もタフなイベントとして知られており、岩だらけのコースを走る、地中海3連戦の2戦目のイベントである。
第1レグから調子の上がったペター・ソルベルグ(Subaru-Motul)は第4ステージから5連続ステージベストを叩き出し、1日の終わりには55秒のアドバンテージを稼ぎ出した。
ソルベルグは 第2レグも好調を続けたが、ブレーキのトラブルで一時ハンドブレーキだけの走行を強いられるなどタイムをロス。またクルーの不注意なミスにより最終ステージで30秒のペナルティを課せられる不運が重なるが、リードを減らしただけで首位のまま最終レグに進んだ。
最終レグもそのままリードを堅守し、見事優勝を飾り、ドライバーズランキングで2位に浮上、トップのセバスチャン・ローブ(シトロエン)へ5ポイント差と迫った。
チームメイトのミツコ・ヒルボネンは第2レグにおいて総合7位まで順位を上げたが、コース上の巨大な岩に衝突。直後はなんとかレースに復帰するが、ダメージは大きく第2レグ終了後リタイアとなった。
次戦は6月25-27日トルコラリー。
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