10月30日(土)〜31日(日)、スペインのバレンシアにて、2004年MotoGPの最終戦が行われ、バレンティーノ・ロッシ(ゴロワーズ・フォルトゥナ・ヤマハーMotul)が熾烈なバトルの末に優勝を勝ち取り、シーズン最後に3連勝と最高の形で締めくくった。シーズンでは2度もクラッシュリタイアとノーポイントレースがあったのにもかかわらず、ひとり300ポイントの大台にのせ、304ポイントでチャンピオンを獲得している。
予選3位でのスタートだったロッシだが、スタートは出遅れて6位。しかしハイペースで挽回を図り、6周目には早くも玉田を抜いてトップに浮上。そのままリードを広げるかに見えたが、玉田があきらめず翌7周目にはトップを奪い返し、ヘイデン(ホンダ)やビアッジ(ホンダ)も加わり激しいトップ争いを展開することになる。
その後ヘイデンが転倒、玉田もペースがあ
がらず後退、トップ争いはビアッジとロッシに絞られた。そして、ロッシが最後のシケイン入り口でトップを奪いチェッカーを受け、わずか0.425秒差での勝利をものにした。
チームメイトのカルロス・チェカはヤマハでの最後のレース。転倒で一度は順位を落とすが、すぐにマシンを起こして再スタートを切り、14位でチェッカーを受け、貴重な2ポイントを獲得。チームは二人の活躍で、チームタイトルを決めた。
フォルトゥナ・ゴロワーズテック3(Motul)の阿部典史は10位、同じく、M.メランドリはカピロッシがフロントを滑らせたのを避けようと転倒リタイアとなった。
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