毎年猛烈な暑さの中レースが行われるマレーシア、セパンサーキットで今年も2006オートバックスSUPER
GT第4戦が行われた。セパンでは気温が日中30度を軽く超え、厳しい暑さを避けるため夕方16時からレースがスタートする。
24日予選開始時点の気温は27度、路面温度は28度と、マレーシアとしては低めで雨もなく、ドライでのアタックが見られることになった。結果は#22
MOTUL AUTECH Z 2位、#3イエローハット
YMS トミカ Z 7位、#23 XANAVI
NISMO Z 8位、#18 TAKATA童夢 NSX
9位となった。
翌25日、決勝は週一番の暑さとなり、スタート時の気温は33度、路面温度は44度まで上昇。GT500クラスはポールポジションの#8
NSX と#22 Zのトップ争いとなるが、ピットストップでトップ走行中の#8
がリアタイヤ2本のみの交換、#22は全てのタイヤを交換したため、#22がコースに戻った時には2台の差が15秒まで広がってしまった。ドライバー交代のあと、今年初参戦となるライアン選手の追い上げで#22は一時3秒差まで詰め寄ったが、最後は5.6秒をつけられ惜しくも2位でチェッカー。その他#23は5位、#18は6位、#3は7位とGT500クラスのMOTULサポートチームは全車輌ポイントを獲得した。
各チームの暑さ対策
毎年熱中症などでダウンするドライバーが出るほどセパンは過酷なレースです。その為、各チーム暑さ対策は入念でした。
TAKATA童夢NSXではラジエターなどから発生する熱を外により多く排出するため、フロントボンネットにエアダクト@が追加されていました。また、ドライバーのヘルメットには内部に直接空気を送るパーツAが新登場。空気のホースをヘルメットに装着すると、ヘルメットに開いた3つの穴からドイラバーの頭へ直接空気が流れる仕組みになっています。極めつけはアイスボックス。ドライアイスをボックスBの中に入れホースで冷気をドライバーに直接当てています。
ピットではドライバーが熱くなった体を冷やす為、どのチームでもピット裏に巨大なプールが用意されていました。また、NISMOではドライバースーツを冷やすため特製の機械も見られました。
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