10月31〜11月2日、WRC(世界ラリー選手権)第14戦、ラリージャパンが昨年までの帯広から札幌にベースを移して開催された。大都市圏、札幌での開催や、札幌ドームでの史上初の屋内2台同時走行のイベントが開催されるとあって盛り上がりが期待された。
3日間続いたラリーはフォードのM.ヒルボネンが優勝を飾り、3位フィニッシュをしたシトロエンのC.ローブが年間チャンピオンを決めた。またSWRT(SUBARU
WORLD RALLY TEAM-MOTUL)はクリス・アトキンソンが4位、ペター・ソルベルグが8位フィニッシュとなった。P-WRCにエントリーする新井敏弘選手は2位に僅差の3位フィニッシュで表彰台を獲得した。
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そんな中、全国のSUBARUディーラーのメカニックで形成されたSRTJ(スバルラリーチームジャパン−MOTUL)は、グループNの#62勝田範彦選手と#61のヤリ・ケトマー選手の車両を走らせた。
このチームを形成するのは普段ディーラーメカニックとして働いているスタッフ達でラリーメカニックではない。全国の何百人という希望者の中から、論文と実技で精鋭14名が選ばれ、今年最初から研修が行われ、全日本ラリーの1戦にラリーメカニックとして参加し実戦を積み、今回のラリージャパンが2戦目にして1年の集大成として参加している。
1990年から行われているSUBARUのこの活動により、ラリーメカニックになるのが夢で入社する社員も多数いるとのこと。今年も参加メカニックは、入社以来身につけてきた自分の腕を試したい、足りないものを身に付けたい、またチームワークとして一致団結し感動したい、など様々な抱負を胸に参加している。
ラリーでは2年連続の全日本ラリーチャンピオンの#62勝田選手、P-WRCに参戦し現在ランキング3位#61のケトマー選手のマシンをサービスするとあってプレッシャーも絶大。ケトマー選手はDAY1からグループNのトップを快走。自分達のミスで迷惑は掛けられないというプレッシャーで、サービスの度にメカニックに緊張が走る。最終日にケトマー選手も勝田選手もおしくもリタイヤとなってしまったが、ほぼ全てのサービスをこなしたメカニック達は達成感に満ちていた。
彼らはこの素晴らしい経験を糧に今後日常の整備作業に戻っていくのだが、1秒の大切さ、正確な作業の大切さ、チームワークの大切さ、そしてラリーメカニックとして働いた感動を回りのスタッフと分かち合い伝えていくのである。
MOTULもチームの一員として協力できたことを誇りに、今後もスバルディーラーたちの、また多くのスバルファン達への力強い見方になっていきたいと思っています。
選抜メカニック(敬称略)
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青森スバル
越前谷 良一 |
福島スバル
渡邉 則夫 |
新潟スバル
小林 和寿 |
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栃木スバル
小野 充 |
東京スバル
入澤 修武 |
東京スバル
桑折 誠 |
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東京スバル
石井 純平
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名古屋スバル
河 太願
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北陸スバル
寺田 拓
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京都スバル
大江 理公
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大阪スバル
山本 英和 |
岡山スバル
能瀬 光男 |
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広島スバル
平 学 |
南九州スバル
岡田 英昭
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