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崎山さんの整備技術に
日本中から外車が入庫してきます。
どこか懐かしさを感じさせる店舗風景。
知る人ぞ知る外車の超一流ショップです。.
外車一筋、うるさ方の多いこの業界にあって第一級の折り紙をつけられた「崎山自動車サーヴィス」。外車の癖を知り尽くした「整備の神様」と呼ばれる崎山さんのユニークなお話は、聞く人を惹きつける魅力にあふれています。

店名: 有限会社 崎山自動車サーヴィス
住所: 〒108-0073 東京都港区三田5-14-5
Tel: 03-3451-2021
Fax: 03-3453-9581

外車ならサキヤマ」の定評を持つ
崎山社長にお話をうかがいました。

MOTUL: 崎山さんがこの仕事を始めて、大体どれぐらいですか。
崎山: I始めたのは昭和46年の 5月。最初は24時間出張整備をしますっていうキャッチフレーズでね。ガレージ整備って格好ね。お客さんの家に行って何でもアフターサービスをしますよ。崎山サーヴィスの意味は、自動車に対するサービスはすべてするという意味からサービスなんですよ。モーターとかそういうのを付けると、どうも俺の中にはイメージが合わなかったわけですよ。

MOTUL: 当時から外車がメインで。一番最初はアメ車だったんですよね。
崎山: 16歳で赤坂にあるジャックスガレージというところに行って、昭和35年から46年の 3月いっぱいまでいたんだ。それで独立したわけ。僕は外車っていうイメージは映画から入ってるんだよ、やっぱりね。それと、大井町っていう育った環境が外車が多かったんですよ、周りにね。格好いい車と格好悪い車がはっきりしてる時代だから。当時の外車っていったらアメ車の方が比率が多いから。唯一ヨーロッパ車というと、サンビームアルパインとかサンビームタルボだとかね。アルパインはもっと後だから、俺が初めて入ってすぐやらされたのはサンビームタルボって車ですけどね。クルマのクの字もわかんないのに「これやれ」なんて言われた時代ですよ。

MOTUL: やっぱり「外車」ですか?
崎山: やっぱりそうですよ。当時はもう外車の方が圧倒的に格好いいじゃないですか。それで一番最初に、とにかく修理屋になるなら外車屋。頭から外車屋しかないから。外車で入りたいというのがあったから。それで35年に、おじさんにどこかいいところないかなって。結構いろんなところ、自転車で行ける範囲は全部見に回ったんですよ。
ところが、小汚い、何かうらぶれてるわけですよ、当時の修理屋って。汚いわ、暗いわ、身体中真っ黒けになって仕事してる。すごい明るい中で汚れてるのは格好いいと思うんですよ。ところが床はどろどろ、それこそ馬小屋みたいなところでクルマ直してる格好見ると、あ んなの嫌だなっていうのがあって、僕なんかの頭の中にあ るアメリカ映画に出てくる修理工場だとかと、あ まりにも格差があるわけ。
それでいろんなところ見て歩いて、たまたまこういうところで日系二世がやってる修理工場あ るから行けって言われて行ったら、こりゃ格好いい。それこそ、アメリカ西部の片田舎の修理工場みたいなところで。ジャック・ Y・田中っていう人がやっててね。確かに工場は建物も木造の合掌造りのだけどね、やっぱりきれいなんですよ。要は、薄汚くないわけ。表には木の柵が 2つあるわけですよね。その木の柵をどかして工場オープン。そういう工場だった。本当の西部の片田舎の修理工場みたいな。赤坂のど真ん中、これ、絶対いけるよってやつですよ。格好いいと思いましたよ。飼ってる犬はドーベルマンでね。番犬にいるわけですよ。入れないんだから、俺なんか。初めて、何月何日から工場へ来いって言うんで行ったら、もう怖くて。ドーベルマンがうろうろしてやがってさ。
それで、車がそのころ最先端の新車でしょ。みんなキャデラックにしてもシボレーにしても日本人は乗れないんだからさ。当時はね、新車なんて。そういうのがごろごろしてるわけ。もう「ここしかない」ってやつですよ。コンクリにしても、暇になると床掃除させられてね。とにかくきれいにしろって。作業台でも何でも古いんだけどもきれいに使い込んでる、そういう工場でしたよ。

崎山: もともと、僕の名刺は名刺と言うよりより一種の会員証なんですよ。そういうイメージで作ったものなんですよ。これはデザインしたのはうちの女房で。この全体を車検証に入れて、一種のこれは崎山自動車に出入りしてる証だよという意味で、車の中に入れなさいということから作り出した。本当はヒントはあ るんですよ。これはパクったんだけどね。フォードの1970年ごろの話を。
たまたま僕は同級生がアメリカにいるんですよ。帰ってきたときに、おもしろいもの見せてあ げるよっていって。ちょうど商売やる前ぐらいかな。フォードのディーラーに行ってフォードの新車を買いますよね。そうすると、これをお使いくださいって、必ず車と一緒に1コイン付いてくるんですよ。それが、 1コインというのはエンコしたり何かトラブルが発生したときにはそのコインで電話を掛けてくださいっていう意味から。
それを僕はパクったんですよ。もともと名刺みたいな肩書嫌いだから、こういう格好の名刺にしたわけ。これは崎山自動車に来てる会員証みたいなものでね。ただ、個人の名前がわからないと困るから裏 に作っただけなんですよ。嫌いなんですよ、代表取締役何とかって。そういうのはとにかくやりたくなかったわけ。昔の名刺はここに24時間出張整備って書いてあ る。それ、本当にやってましたよ。 4年間やってた。 
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